BR44 ぐでたまの『資本論』~なんとマルクス資本論のまとめだった~
こんにちは。女性の在りたい姿を応援する、エバーガールの有紀子です。
前回に続いて、「ぐでたまの『資本論』 お金と上手につきあう人生哲学」をAmazonで買ってみました。
開いて驚いたのは、各章の言葉の深さでした。
なんと、126ある全ての言葉は、19世紀ヨーロッパの思想家マルクスの『資本論』からの抜粋と心得だったのです。
このゆるさ、この固さ。
例えば、
P.106 必要なものを、必要な時に、必要なだけ買う。
~セールで買いだめしたものの、結局捨ててしまうなら、結果的に高い買い物をしたことになる。必要なものを必要な時に必要なだけ買う。ストックを把握していたら無駄遣いは避けられる。~
とシンプルかつ、分かりやすい言葉で言い換えられていますが、マルクスの資本論では、
流通部面における資本の加除部分の不断の滞留が長ければ長いほど、絶えず生産部面で機能している資本部分はますます小さくならざるを得ないということは、明らかである。『2巻 5章 流通期間(四)』
という訳の部分の意味だそうです。
他にも、
P.74 ムダな仕事はしない主義。徹底的に見直してみよう。
~なんとなく職場の習慣でやっているけど、実は仕事に関係ないことって多い。明らかにムダなことなら、話し合って変えていこう。実は、同じことを考えている人がいるかも。~
というのは、
労働の節約は、生産手段の節約を含むのみではなく、あらゆる無用な労働の回避をも含む。『1巻15章 労働力の価格と剰余価値との量的変動』(三)
という部分で。
P.51 他人を信じる。そうすれば、仕事の幅が広がる。
~自分一人でできること、目の届く範囲には限界がある。もし、もっと大きなことを成し遂げたいのなら、他人に任せてみよう。初めは思った通りに進まなくても、試行錯誤を繰り返していくうちに、信頼関係が生まれてくるはず。~
は、
ある種の労働過程にとっては、労働対象の空間的関連によっても、すでに協業が必要とされる。『1巻 11章 協業』(二)
のことだそうです。ふ、深い!
はっきり言って、可愛いぐでたまのイラストよりも、文章に目が釘付けです。
ぜひ、読んでみてください。手元に置いておいて損はない本です。紙も厚手で、耐久性もあります。
ひょんなことから良い出会いでした!お勧めです。
ひょんなこと↓