BR17 100歳まで生きる時代はもうすぐ。LIFE SHIFT ライフシフト~100年時代の人生戦略~

こんにちは。女性の在りたい姿を支援する、エバーガールの有紀子です。

年末に、今年発売のベストセラー、ライフシフトを読み終えた感想を、書きます。
医学的に、100歳まで生きる可能性大の時代が近づきました。それまでの間、誰と、いつ、何をする?子供には何を教えていく?そういったことのヒントが詰まっている本でした。

 

「チャーミーグリーン」

 

外では言えない恥ずかしい私の夢は、「チャーミーグリーンのCMのような、夫婦で手を繋ぎ合う、シニアになること」でした。

その夢を、たまにどうでもよく思い、近しい友人からは、時間割引率高く、その場しのぎに暮らすことも結構ある、「特攻隊のような、マグロのような人生」と揶揄されるほどでした。未来志向も低く、短期的な目標設定は比較的得意でも、長期的なビジョンが明確ではありませんでした。もっと正直に言うと、「老後お金なくなるし。そんなに長く生きて何の意味があるんだろう。60~70でポックリ逝ければそれでいい。子供も30にはなっているし。何のために長生きしたいんだろう。」とまで考えていました。そんな生き方でした。

その際、あるきっかけで、ライフシフトを手に取ることになりました。読んでみて、将来に対する価値観がとても変わりました。気づきは人それぞれだと思います。自分の言葉で、自分の気づきをまとめました。長文ですが、ご参考になりましたら幸いです。

 

 

まず、77年生まれの人は、96歳~98歳まで生きる可能性が高いということ
2007年生まれの人は、(まさに娘)100歳以上生きる可能性が、50%程とのこと
この具体的数値が自分や子供に重なって、かなりリアルでした。

 

今まで生きてきた中で、親世代から教えられた、「学卒・企業勤め・退職金・年金・老後20年」というだけでは確実に賄えない程、人生は長いのです。そして、AIに単純労働は代替されていき(アメリカ人の雇用は10~20年のうちに47%はなくなるという研究もあるそうです。)一時的に学んだスキルや知識は永続せず、今の仕事も永続はしないことの方が多いということです。その為、現状に甘んじず、常に学び、アンテナを張り、変化に対応することが求められていきます。

また、本書は、家庭の中で、男女共に働き続けることで、長期的な安定した生活や、失業や病気などのリスクヘッジや家計の効率化などもあるということで、薦めています。そのしなやかさの中で、パートナーに対する思いやりや信頼、場合によってはパートナーシップの転換も必要であり、パートナーがいることは強力な資産になり得るとも書いています。

ここまで読むと、「死ぬまで」というゴールが遠のくようで、「大変だな~。」と正直思いましたが、

「老後が長いことを憂うのではない。時間が長期的にあると前向きに新しい時代を生きて行こう。」という風に前向きな軸が、一貫して書かれていますので、大丈夫でした。こんな私も、「協力し合い、やりたい方面にアンテナを張り、人生の経験が増える。若々しいシニア(遠くない将来、60~80歳もミドルと呼ばれているかも。)ライフを楽しもう。」と、発想の転換ができました。

 

子育てにおいても、気づきが得られましたよ。
本書を読み、先が少し見えたことで、親世代から教えらえたことではないことを伝えられる喜びを感じています。
まさか彼らが100歳まで生きるなんて。どんな人生を航海していくのか。楽しみでしょうがありません。読んでよかったです。

 

そういったことから、私が一番気に入ったのは、

 

「何歳でもエクスプローラーになれる」

 

という言葉でした。

エクスプローラーになれるのに適した時期は、18~30歳、そして、40代半ば、最後に、70~80くらいの時だそうです。昔だったら学生時代しか、自分を探索する時はなかったのに、今は、何度もチャンスがあるなんて。嬉しくないですか?長い人生、深く仕事や育児を深堀する時期もありつつ、探求することも忘れず学び、刃を研いでいく。そんなことが大事だということです。

そして、探求した結果として、

 

「選択肢を理解し、(人も仕事も)相性がいいものを選ぶ。」

 

という資質が大変重要となるそうです。

そうですよね、辛いことをわざわざ耐え忍ぶことは勿体ないでしょう。
人生が長期化し、健康寿命が延び。私たちがやりたいことをやる時間が増えた。そういう風に好意的な気づきを得ました。

冒頭に書いた、「手を取り合ってシニアライフを楽しんで生きていく」という、チャーミーグリーンもなんだかイメージが湧いてきました。他方に依存するのではなく、支え「合って」行くのがパートナーシップで大事なんだと。とても分厚いですが、ぜひお読みになられてください。

人生のゴール設定が、きっと変わりますよ・・。

 

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