女の子が10歳のうちに知ってほしいこと~生理の仕組み・なぜ赤ちゃんができるかということについて~

こんにちは。女性の在りたい姿を応援するエバーガールの有紀子です。

しばらくブログの更新が止まっていました。
いつ書こうかと思いましたが、今年の2月に再再婚をし、現在4月で妊娠8週目となりました。それからつわりや新学期などでバタバタしていました。

今回の記事を書くきっかけになったのは、高学年の保護者会で、学年の担任の先生が2人とも男性だったということからです。
先生方は、「男性2人ということで、この1年特に女の子のお母さんは不安かと思いますが、他の先生とも連携してやっていきますので、何か気になることがあったら遠慮なくおっしゃってください」と言ってくださったので、私はかねてから心配している、娘の初潮などに関する教育についてどういうタイミングで行われるのかを保険の先生や担任の先生に聞きました。

4月に10歳になった娘。
お友達から紹介してもらったこちらの本を、誕生日に渡そうか迷っていました。

13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと 単行本(ソフトカバー) – 2010/11/22
やまがた てるえ (著)

こちらの本には、なぜ生理が始まるのか、どのように付き合って行ったらよいのか、どうして子どもができるのか、中学生になるとどうして父親がなんとなく嫌になるのか、などについて書かれています。胸も膨らみ、背も体重も急激に成長している娘。しかも4月生まれですから、おそらく今年度の前半に初潮が来ると思っています。現代っ子は私たちが子どもの頃より栄養状態も良く、より早くなっているんです。情報流布しかり。ちょっとためらったのは、生理の先に「どうやって子どもができるのか」(=SEX)という話についても書かれていたことです。アマゾンレビューでもそこは悩んだ方がいたみたいでそこを切り取って別冊にしてから渡した方もいらっしゃるみたいです。

さかのぼって、娘が9歳の時に再婚するという話をすると、「じゃあ、2人が結婚したらまた赤ちゃんができるのかなぁ、男かな、女かな、どっちがいい?」と2つ下の弟に娘は話しかけました。

私はその発想に驚いて、

「え?え?結婚したからといって、赤ちゃんできるかなぁ、わかんないよ!(笑)(脳内でどこまで知っているんだろう??)」

なんてちょっと慌てふためいたものです。

(実際は、子どもは2人いれば充分でしたし、年も離れるので育児が長引くことも不安だったため、授からなくてもよいと考えていました)

それから、いつどうやって、子どもができるのか、どう話したらいいのかを迷っていました。

その後、私は40歳、相手は39歳と高齢ですが、たまたま授かり本当に赤ちゃんできて、つわりなどの初期症状もあるので2人の子どもにも赤ちゃんができたことを伝えることになりました。
2人は喜んでいました。

その際、私は40歳以上での妊娠ということで、喜ぶというよりも、加齢による卵子や精子(最近では精子の質の低下もエビデンスが出てきています)の質の低下による染色体異常による流産の確率が多いということに恐れおののいていました。

2人にも、「ママには赤ちゃんができたけど、まだゴマみたいなサイズだし、赤ちゃんがちゃんと育つかはまだ分からないし、その確率は60%くらい。いつうんちと一緒に出て行っちゃうかもしれないよ。だから色々おうちのことを手伝ってね」なんてことを話していました。

いろいろ多感な娘に「なぜ赤ちゃんができたのか」とか、これは早めに正しい知識を伝えなければと思ったのです。かといって自分の言葉でゼロから話す勇気はありません。

そこでまず、保健室に行き先生にいつ性教育を行うのかを聞きました。

すると、4年生のうちに保健の授業で男女ともに説明の時間はあるが、おそらく一回だし、年度最初は運動会と10連休でいっぱいいっぱい。
その後のてんこもりの学習カリキュラムの中で、年度内のどこのタイミングでその授業ができるかは担任の先生次第、ということでした。生理が来ているかどうかの児童へのヒアリングも、5,6年生の宿泊行事の前には行うものの、4年生については把握していないということです。たまに保健室にくる子はいるけれど、ということ。

「そうですか・・・それは遅いですね。おそらく娘は6月くらいまでに初潮が来ると思うので家で先に教育をするしかないですね」

と。すると先生が、「先にこちらを渡しておきます」と5年生対象のキットを渡してくださりました。こちらです。

生理用ナプキンを作っている花王が作って配っているキットだそうですが、中の小冊子の内容がなかなかいいものでした。
女の子の内容に偏っておらず、男の子の心身の成長についても詳しく書かれています。
うん、これは良いですね。父親の家用と我が家用にこちらを2つもらいました。

でもこれもいいのですが、こちらを読んでより女の子にいいな、と思ったのはやはりさっき紹介したこちらの本でした。

初潮が来るまでの体の変化、最初に来た時にどうするか、なぜ生理はあるのか。
どうやってお手当てをしたらよいのか。ナプキンはどれくらいどうやって学校に持っていけばいいのか。
最初のころは周期が乱れるということ。基礎体温などで生理周期は管理できるということ。
卵子と排卵と妊娠の仕組み、生理による不調などへの対処法などについて詳しく書かれているのです。

13歳とありますが、多くの子は遅くとも5年生までに読んでおいたほうが良いのではないでしょうか。私はこの本を半年前に買っていました。

そろそろ渡そう。心の準備がないままその日を迎えるよりも、もっとなぜ生理が来るのか、知っておいたほうが来た時に慌てず、喜べるはず。

そう決めて、 渡してみると娘は興味津々に読んでくれました。
そして、

「ねえ、ねえ、このページのこれなんだけどさ。これ結構当てはまるんだよね」
「パパのことが嫌になっていくの?それは今はないなぁ(べったり)」
「明日の朝から、キソタイオンを図ろうかと思うんだけど・・・急に体温が下がると生理が来るんだって」

なんて、自分で自分の体のことについて考え始めるようになったのです。

「キソタイオンは、初潮が来てからでいいよ、今度つけ方を練習しようね、学校に持っていくポーチも用意してあげるね。本当に心配なら、おりものシートでもいつも使ってみる?」

などと私からも働きかけることができました。

私たちが子どものころはこういう本があまりなくて。
1時間だか2時間だかの保健体育の授業で、精子が受精する様子などのビデオを見て、「すっごー!」って思ったくらいの知識でした。

それから何十年も、なぜ生理が来るのか、重い・軽いなどはどうしてあるのか。
妊娠は本当は何歳までできるのか。
どうして受精するのか、などについて私自身もあいまいな知識しかありませんでした。

毎月毎月生理と付き合っている女性ですら、そんな知識しかないのですから子どもや男の子が知識がなくても当たり前でしょう。

でも3度目の妊娠と、娘の初潮問題を機にあらためて勉強してみると、若い子どもたちや若い大人に教えたいことがたくさんありました。

卵子というのは赤ちゃんが本当におなかの中にいるときから女の子の中にはあって。
産まれた瞬間から減っていって。
毎月の生理でさらに一定数が減っていって。
50歳ころの閉経までの約40年間で、ほとんどが排出しきられれて女性は「産み育てる」という使命を終えるということ。

その間でも若年性の妊娠は体も心も成熟してなくて不安定で不向きで、
35歳を過ぎて、さらに40歳を過ぎると卵子の質も下がり染色体異常による流産や子どもの障害などのリスクも増すこと、そして妊娠による体調の変化で母体にも負荷がかかること
それがゆえに妊娠の適齢期は、今も昔も25歳~35歳くらいであり、
医学の力で出産のリスクは低減することはできているが、人間の出産、育児力のピークはその世代であること。

そのために多くの人が望むように子供を産みながら働く場合、仕事も女性の体に理解がある職場を選んだほうがいいし、どんな年齢でも出産育児は命がけなので、パートナーも協力的で理解がある人を選んだほうがいいこと。ママは41で出産するかもだけど、それはとてもリスクがあって当たり前ではないんだよということ。

などなどです。どれもどれも、自分たちが義務教育で習ってこなかったことです。

このことを保健の先生に伝えると、

「中野さん、ありがとうございます!実はあの後も他のお母さま方からも同じような問い合わせがありまして・・・実は1月に学校保健委員会があって、そこではワ〇ールなどの下着メーカーの人が胸の発達とブラの選び方などについて話すのですが、それだけでは足りないですよね!?」なんて相談してくださり。

「その会には私も参加しますが、現状子どもたちに伝えなければならないのはそんなことだけではないと思いますよ。素人の私でよければ話しますよ。私たちが子どものころは性教育はほんのちょっとでしたが、性教育をちゃんとして悪いことなんて何もないです!正しいことをちゃんと伝えたほうがいいと思います!」なんて話したり。

そんな風に、きっかけは自分の子どもですが、

学校で正しい知識を習わなかったからこそ、
子どもはいつ産むのが良いのかとか、正しい避妊の仕方とか、男の子の気持ちと女の子の違い(男性は本能的に種をばらまきたいもの、女性は1人の人の子どもしか授かることができないので入念に相手を選ばなくてはいけないことなど)とか、今の自分たちがいるのは、先祖代々そのようにお母さん、おばあちゃん、そのまたお母さん、おばあちゃんの生理があって、営みがあって、奇跡があってなんだよ、っていうことをたくさんの子どもたちに伝えてあげたいなーと思ったのです。

まずはこのブログを通じて、
10歳くらいのお子さんを持つ親御さんに、

本やツールを通じてもっと子どもたちと本当のことについて話しませんか?

ということをお伝えしたいです。

このように小学生のうちにしっかり話し合っておけば、中学生や思春期以降も好きな男の子のこととか、避妊のこととか、いろいろ親子で話し合える関係になる気がするんです。

自分自身があいまいな知識しかないから不安!という方もいらっしゃるかもしれませんが、
この本や学校のツールに十分な知識が書かれているので、まずはそれをお手元に置くだけでも違うと思います。

ぜひこの記事が、「子どもにどうやって生理のことについて話そうかな」と思っているママさん・パパさんたちに届きましたら幸いです。

お友達がブログで紹介していたこちらの本もよいそうなので、ポチって予習して必要な時に娘と読んでみたいと思います。

お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!
のじま なみ、 おぐら なおみ
読んだらレビューを追記しますね。