BR40 自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術~ムリムダムラをなくす~

こんばんは。女性の在りたい姿を応援する、エバーガールの有紀子です。

 

雨が降り出し、しばらく続く予報の東京です。後輩くんがFacebookで紹介していたこちらの本を読みました。

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)

自衛隊メンタル長官の著者。

 

実例に即した”疲れを取る技術”がとても参考になりました。

 

-内帯の内容 ムリ・ムラ・ムダをなくす-

 

体も心も酷使する現代社会。体の疲れは分かりやすくても心の疲れを自覚しにくい。
そしてある日突然、折れてしまう。

心の無理無駄ムラを防ぎ、バランスよく生きていく実践的方法を伝授する組織を率いるリーダーにも役立つ内容が満載。

 

1部の例を挙げると、例えばイベントを開催したとしてその日の疲れがあるのは当然なのですが、その前準備の2ヶ月そして終わった後の疲労抜きの期間をイベントの疲労の内容、濃さによって変える必要があるということ。

例えば5月に、ストレスポイント30点の引っ越しというイベントがあったら、前準備1ヵ月、後の片付け1ヵ月分前後に疲労抜きの期間を作らなければなりません。「引っ越しが終わった〜!」と安心して次の日から他のことに邁進していると気づけば疲労が残っているというような例えです。

現代人は仕事だけではなく、家庭のイベント、資格試験、昇進試験、家族のライフイベント、家族の病気など様々なストレッサーを抱えています。それを1日の睡眠だけで回復するのではなくて、何ヶ月という単位で疲労抜きする技術が必要だということです。

 

例えば私が先日海で日焼けをしたのはたったの2時間お日様の下にいたからですが、アイシング、火照り抜きには8時間かかりました。
また、若ければ皮膚のターンオーバーも早いですが、慣れない道の運転や初めての海水浴の引率なども精神的な疲労要素となり積もりやすくなります。(8.5時間寝ました。)

著者は精神的な疲労も肉体的な疲労も同じだといっています。また面白かったのは常に、「今日は7:3で良いことと悪いことがあった。」と固定して1日を振り返ると良いといいそうです。

 

☆やばい今日はめちゃめちゃ駄目だった…。
☆いや今日はすごいノッテいた、全てがうまくいくいった。

 

そんなふうにムラを作らず、いつも7:3に固定し、「今日もうまくいったことも7あったし、3改善すべきところもある。明日も頑張ろう!」と習慣化するんだそうです。

このようにムリ・ムダ・ムラを溜めない技術がいろいろ載っているのですが、中でもマネージャの役割として、

「隊員が無理をしてないか、ムラが出てないか」

を管理するのも重要だとのことが新たな発見でした。「実は疲れているんだ。」と、言いやすい空気を出したり、アンケートなどを作ることが有効だそうです。

 

 

軍の例でいうと、山登りをするときに先頭集団は体力気力がtopで、早く上ることができます。次に真ん中の第二集団がいて最後に第三集団がいます。第一集団が第三集団が来るまで待つというのは当たり前だと思いますが、最後の集団が追いついた時にすぐさま「さあ、じゃあみんな来たから出発するか」というと第三集団は、「結局休めてない」ということになるんだそうです。

 

すると疲労抜きが充分でなく、モチベーションも下がり、結局1番ゆっくり登っていたはずの第三集団から脱落者がたくさん出るそうです。平均値の第二集団に合わせたらいいというわけでもないんですね。
大震災、災害からの自衛隊の精神的、体力的な疲労抜き、回復などについても触れられていて自分に置き換えたりしました。

自分自身のコントロール、組織のコントロールに有効な技術を学ぶことができます。このようなことに興味がある方にお勧めです。これも、”平均思考を捨てなさい”の考え方だと思います。

各戦術、かなり面白いです。蛍光ペン引こうかな
ビビッと来た方ぜひ読んでみてください。

 

 

この方の本、良いですね~!

 

ムリ・ムラ・ムダ をなくしてハイパフォーマンスの平準化をしたいです。