BR19 多様性・カスタマイズ・しなやかさのあるパートナーシップ 「オトナ婚です、わたしたち: 十人十色のつがい方」

こんにちは。女性の在りたい姿を支援する、エバーガールの有紀子です。

年末から、いろいろ考え続けているトピックについて、学習・収集しています。
その時に出会ったのがこちらの本でした。
ライフシフト

BR17 100歳まで生きる時代はもうすぐ。LIFE SHIFT ライフシフト~100年時代の人生戦略~

の中に出てくる、「パートナーの在り方」だとか、「多様性」にも繋がる良書だと思います。(なんと、Amazonでも★★★★★評価!)

 

「オトナ婚です、わたしたち: 十人十色のつがい方」 大塚 玲子 著

もともと、こちらの本で紹介されていて、興味を持ちました。

シングルマザー365日サポートブック

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シングルマザーの人は、結婚に対してより不安を持ちます。失敗があるからこそ、子供にも関係するからこそ、次は失敗したくない、と、慎重になるのです。
そんな中で、この本の事例にある、十人十色の「つがい方」は、とても視野を広げてくれました。

 

概要

 

 


結婚てナニ?

 

 

籍上一緒だから夫婦なんじゃないよね。夫だから養わなければならないわけではないよね。
本来、一緒に居たい(つがいたい)と思える人とパートナーシップを結ぶことが心の安泰や成長に繋がるんだよね。
戸籍上一緒になることで、お互いその「男女の役割」のしがらみに、苦しめられていないかい?

もっと、「これが一番自然だから」と言える、「つがい」方があってもいいよね。やってるよ。という方々のルポです。

また、著者がまさに私と同じで、30代の産後に、戦後日本の、「夫=働いてくる人」、「妻=育児・家事をする人」という考え方にがんじがらめになり、首を絞め合って、離婚した人だそうで。

「もっと違う方法はないのかな?」と調べる目的もあり、ヒアリングして、本作を書くに至ったのだそうです。なので、話を聞いたうえでの著者の気づき、という部分も、結構私とシンクロします。そういう風に苦しんでいる方、世の中に多いんじゃないかなと思います。(産後クライシス期のすれ違い離婚も実際多いので・・。離婚していなくても、子供がいるからと言って家族を続けているけれど、心は破たんしかけている人もいるかもしれません。そういう人にも参考になるかと思います。)

 

本書に出てくる一部例

 


Ⅰ.中村うさぎさん セックスゼロ、家事夫、稼ぎ妻、夫はゲイ、性生活自由婚 (自分たちが良ければいいのだ。他人からとやかく言われる筋合いはない。)
Ⅱ.同じマンションの中で別部屋 (仕事は同じでシンクロ、寝る時だけ別で、スッピン魅せない、家計別婚)
Ⅲ.超夫年下婚
Ⅳ.分かり合え、支えある女性同士で連れ子子育て家族、結婚式もあげて良かった婚
Ⅴ.じゃんけん妻氏婚(田中知子はちょっとやだった。)
Ⅵ.シュフ(主婦・主夫共通用語)男性婚 (夫の夢について行ったが、夫が挫折、それに伴う自分の挫折感は他責で違うと思い、ならば私がやろうと思った。)
Ⅶ.浮気容認婚(なんで他の人としたらいけないの?それ以外の心と生活が繋がっていれば、問題なくないかい?それで離婚だなんてもったいない。)
Ⅷ.夫婦別姓婚(相手の家に入らず自分の親をそれぞれ大事にすればいいじゃない?結婚してそれが求められるのなら、しなければいいじゃない。)

 

などなど。
民法、憲法上の方にはまることの危険性、もったいなさについて、書かれています。

そして、その方々が定義する結婚感で、共通するのは、戸籍ではなく、心で繋がる

「絆」

絆があればいい。生きていくという大変な航海を、共に乗り切り楽しく歩む、パートナー、それが「つがい」である。

「自立」

「信頼、尊重、尊敬できる、味方」である。

お互いが自立していないと、「なんでこうしてくれないの?」と依存、期待しきって疲弊し合ってしまう。

そういう風に、皆さん語っていらっしゃるのが印象的でした。

それから、日本では法律が先にあって、そこにはまろうとするけれども、フランスでは、「自由・自立」を求めるカップルが増えた結果、法律がついてきたとのことでした。

 

日本でも、このような多様性のあるカップルが増えることで法整備が整っていくだろう、ということです。皆様のご参考になれば、幸いです。とても良い本でした。