BR11 「マーケット感覚を身につけよう」~私たちのマーケット感覚は、狭すぎる~

おはようございます。女性の在りたい姿を支援する、エバーガールの有紀子です。

今日は、私にとっての初めての、ちきりんさんの本のブックレビューです。
こちらは、先日スカイプ「マーケティング」読書会で、札幌の方からオススメして頂いたものでした。

「マーケット感覚を身につけよう」 ちきりん

序章が、私にとって一番インパクトがありました。「メタ認知」の重要性のような、お話です。その業界だけにとらわれた思考回路、プライシング、マーケティングをやっていてはダメ、ということです。

 

JALやANAの競合は何だと思いますか?

 

通常、思い浮かぶのは、大手航空会社。そして次に、空路に変わる陸路や海路などと思いませんか?
これを、マーケット感覚で考えると、

 

・楽天市場のご当地お取り寄せ
・国際テレビ会議システム
・地方の墓の管理・移転ビジネス

 

等があがります。それらですら、大手航空会社の競合になるのです。

私は自宅ネイルサロンを開業して、4年半ですが、
恥ずかしながら、私は、図に書いたように、競合調査、と言えば、ネイルに関する店舗しか見ていませんでした。
しかし、

「ネイルサロンに月に1回行く」という行為に対する競合は、

・旅行のための積み立てをする
・マツエクに行く、エステに行く
・外食で美味しいものを食べる
・服を一枚買う
・家族との会話
・映画4回
・日々のコーヒー代、友達や家族との会話

 

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など、現在のみに関わらず、あらゆる行為や時間、消費が、競合しているのだ、と、読んで初めて気づいたのです。
これが、幅広い意味でのマーケット感覚なのだと思います。これを持っていない人がいかに多いのか。それを、ちきりんさんは提言しています。
10年前、30年前にあった仕事や企業が今もあるとは限らないですよね。

マーケット感覚に敏感になり、先見のチャレンジをし、5年、10年とある一定の場所でキャリアを積めば、それはもう第一人者です。

このために、じゃんけんじゃんけん、またじゃんけんで、新たな強みを生かして、値付けして、ビジネスにチャレンジし。
その結果を市場に評価してもらい、また内容を見直して再度攻める、(或いは撤退して他のことをやる。)そういった短期サイクルでの挑戦が大事なのだと思います。

 

1つの面から物事や市場を見ないことの重要性

 

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指輪は、年に一度、ご自身の誕生日にオーダーしてくださったお客様のものです。
これまで、おうちの外でお仕事を色々されていたのですが、来年から、お義母様が地元の下町でやられていた、「昭和レトロな喫茶店を引き継ぐことになったんです。」と話してくださりました。
同業の調査もされつつ、流行りのカフェもあるけれども、地元力を生かして、
『見た目はちょっと入りにくいけど、ご常連様がいるお店。お義母様が長年愛して育ててきたお店。家族の食事の調理もそこで行っていたお店。』
のスタイルのまま、続けることにしたんです。とおっしゃられて、「自分軸」を持っていらっしゃる、非常に強い眼差しを感じました。

ちきりんさん曰く、コンビニバイトとか、色々な経験でマーケット感覚を肌で感じている人は、大企業勤めしかしたことのない人より、強いそうですよ。
きっと臨機応変に、お客様に合わせてお店を変えていかれるのでしょうね。私も通うのが楽しみです。

私たちも、恐れずに、マーケット感覚、どんどん磨いていきたいですね。

考えることをやめていても、あっという間に月日は流れてしまうのですから・・

ブログも同じ。10年前と同じネタでも通用する内容もあるし、もう通用しないネタもあります。
(家電ネタとかITネタとか。)それでも、「今、何が求められているのか。」それを調査するためにも発信を重ねることは大事なのではないでしょうか。

 

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