BR62 ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室~冷蔵庫の中身やキッチンをシンプルにしよう~

こんにちは。女性の在りたい姿を応援するエバーガールの有紀子です。

先日詠んだこの本の感想をシェアします。

プロローグは、アメリカ人ライターの30代の女性が、パリのル・コルドンブルーに入学し、卒業してから、多くの方がスーパーで加工品をカゴに詰めることを疑問に思った、というところから始まります。

その買い物中の女性は、

・加工品の方が安い
・失敗がない
・時短になるから
・栄養素も考えられているから

という理屈を話します。

しかし、実際には加工品に入っている添加物や糖分、脂質の増加、加工のプロセスで失われる風味や栄養素があることを考慮していません。

根本的なその人の課題は、

・新鮮な素材をどうやって調理したらいいかが分からない

・大変なような気がする

・コストが高くなるように感じる

ということでした。

そこで著者は、

「鳥むね肉が加工品より高いっていうけれど、カットしたり成形されている物ほど高くなっているわけであって、本当は食材そのものの値段は安いのよ。チキン1羽の値段を知っている?自分で調理できたらウンと安く上がるのよ」と諭します。

そして、良ければ私が教えてあげていい?と、思わず声をかけてしまうのでした。

 

目次

Prologue スーパーのカートには人生が詰まっている

Part 1. 泣き笑い、料理する、その心にはいつもパリ
Chapter 1. 37歳でル・コルドン・ブルーを卒業した遅咲きの私
Chapter 2. 憧れの人ならどうする?
Chapter 3. 包丁とは永遠に苦楽をともに
Chapter 4. 味覚を信じて、自分を信じて
Chapter 5. 喜怒哀楽の鶏肉劇場

Part 2. 加工食品はもういらない、なんだってイチからカンタン
Chapter 6. パンだって立ち上がる
Chapter 7. ナポレオンを勝たせた卵
Chapter 8. 戸惑いの肉

Part 3. ほんの少し買い、たくさん作り、捨てないしあわせ
Chapter 9. 歓喜の魚
Chapter 10. 箱の中の秘密
Chapter 11. ミニマルに買うことはスマート
Chapter 12. ひとさじのスープの愛
Chapter 13. キッチン訪問、再び

訳者あとがき

 

ストーリー

 

有名な調理師養成校である、ル・コルドンブルーで学んだ人は、卒業式でその知識とスキルは何に使っても良いという話を聞きます。
必ずしもシェフにならなくても良いのです。

私だったらどのようにそれを活かそう。と考えた著者は、その後アメリカでも、ライフワークのように「どうやって料理をしたらいいか分からない」人たちを募り、包丁の選び方や、素材の切り方、ソテーの仕方などをレッスンすることにします。

そこには11人程の参加者が集まります。

正しい知識を持っていなかったために料理ができなかったわけで、著者に習い、一つ一つのスキルを身につけると料理が楽しくなっていきます。

また、みんなで既製品・加工品の原材料名を読み上げる、というシーンもあります。

ここで、自分で料理をしないということは、いかに身を食品メーカーに預けているのか、ということを知るのです。

これが、肥満や生活習慣病のもとになるということに気づきます。

英名はこちらだそうです。

the kitchen counter cooking school

自炊をすることは、身体もお財布もコントロールできるということに気づいていく、という話になっています。

 

最後の方は、各登場人物のドラマティックでリアリティのある話(女子トーク調)になり、若干本で読んでいると賑やかなため、置いていかれる気持ちになります(笑)

連続ドラマとか、映画とかで観てみたいですね!

※こちらは先日オーガニックショップでバレンタイン用に選んだチョコレートです。どれも素材が分かりやすく、美味しかったです。
CHOCOLATE FUSION たまのご褒美におすすめです。

この考え方には、大いに私も賛同します。

この本には、「日本人は何が入っているか考えもせず、カレールーでカレーを作るのよ!」なんて揶揄も入っています。

もう本当にその通り。私もほんの1年前までは何も考えずに、食品メーカーがつくる調味料を買いこんでは使っていました。

 

しかし、この約半年で、

 

・ストウブやヘルシオホットクックを使った、素材そのものを美味しく味わう「無水調理」の調理方法と出会い、ほとんどが塩・オリーブオイル・バターのみの調理方法になった

・バランスがとれた一品であれば、一汁一菜でいいと土井先生に教えてもらった

 

BR23、24 土井善晴さんの、「一汁一菜」で肩の荷がどっと下りる、そして、日常が愛おしくなる

 

・野菜や素材から、じゅうぶんにうまみが出るため、特別な出汁や、みりんや砂糖などは要らないと気づいた

 

という域に来ていたからです。

 

以前は私もこの本に出てくる人のように、コストコなどで加工食品を買うのが大好きでしたし、スーパーで並ぶ味付け用の合わせ調味料などもつい見てしまっていました。

 

ですが、今ではほとんど原形をとどめていないものは買わないようになってきました。

その結果、たまにしか使わない素材や調味料を余らすこともなくなり、逆にエコになっていると思います。

お肌の調子も良いです。

 

この本を読む人は、どのような人がいいのでしょうか。

 

・料理に苦手意識がある人

・料理に追われたくない人、楽しみたい人

・外食や高食品だらけの日々に危機感を感じている人

 

などでしょうか。

今はダメでも、変わることができる!と勇気をもらえる本です。

シンプル料理に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

 

私が愛用しているもの

 

一見高くつくように思いますが、これらのうまみを引き出す調理器具を使うことで、結果的に自炊率が高まり、食費が安く上がっていると思います。

 

また、どれも切って放り込んだらほとんど放置しておくだけでいいので楽ちんです。

 

日本でも、ハンバーグミックスとか、鍋コーナーの鳥団子とか、怪しいものがずいぶん増えたものだなぁと思っていました。

少しでも多くの方が、シンプル素材を調理すれば、特別な調味料を使わずとも美味しい!ということに気づいて、買い物の複雑さからも逃れられたらいいのになぁ、と思っています。
それがこの本の帯にある「冷蔵庫の中身が変われば生き方が変わる」に繋がるのかもしれません。

 

ネットスーパーのトップページとか、Kッコー〇〇の合わせ調味料ばかりだったりしますよね。。もっと各メーカーも料理の真髄に迫ってほしいです。