BR65 「超」文章法、「ひらがな」で話す技術

こんにちは。女性の在りたい姿を応援する、エバーガールの有紀子です。

ブログやKindle原稿など、編集、校正をしていくお仕事が増え、あらためて、野口悠紀雄さんの「超」文章法を読みました。結論から言うと、この本はおすすめです。

読んでみて、あらためて自分が文章に関して考えていることと同じなぁ、と思いました(できているかどうかは別として。多分できていないです)

どんな方が読んでも、きっと「さっそくやってみよう!」と、何かしらの気づきがあるのではないでしょうか。

私はフセンがいっぱいになってしまいました。

 

この本の対象は、文学ではなくて、

論文・課題論文・解説文・報告文・企画書・評論・批評・エッセイ・紀行文 とのこと。内容が有益で、「ためになり、面白く、分かりやすい」文章。

 

日ごろ、ブログ塾やKindle本の校正でもお伝えしている内容が、多く出てきたなぁという印象です。

 

1.一番大事なのは、メッセージの明確化

2.次に大事なのは、プロット(骨組み)の構築

 

そのうえで、比喩や語彙選びなどの化粧があるということなのです。

 

特に、1.メッセージ については、

 

1)ひと言で言えるか

2)書きたくてたまらないか

3)盗まれたら怒り狂うか

 

などが判断材料になるそうです。なるほど、面白いです。

 

私のブログ塾でも、最初にブログのコンセプトを決めてもらいます。なぜなら、どんなことを書きたいのか、ブログのタイトルに集約されると思うからです。
言い足りないことは、サブタイトルを使って入れてもらうようにしています。

すると、書き手の皆さんも、「ああ、私はこういうポリシーでこのブログを書くんだった」と毎回振り返ることができるからです。

タイトルが、ボヤっとしている人のブログは、メッセージもボヤっとしているように思います。

「今日は楽しかったー」とか、「ああ、良かったー」などの小学生の作文のようになってしまう気がします。

 

よく、受講者の方に、「とりあえずブログを書いてみてください」ということもあります。

そのときに、「ええ、でも書くネタが思い浮かばないんです」と言われたり、「書くネタはたくさんあるんですけど、なかなか追いつかないんです」言われたりすることがあります。

そういうときは、

・そのネタいいじゃないですか♪ どんな形でもいいから、ネタと結論をアウトプットしてください

という風に書くことを促すこともありますし、あまりに貧弱な中身であれば、「もっとこういう風に起承転結の転を膨らますことができるんじゃないですか?」とご提案したりします。

それから、野口さんは「今はパソコンの時代なんだから校正がしやすいわけで。だからとりあえず書いちゃえー」という風にもおっしゃられます。

 

と、実は私もこのブックレビューを今書きだしながら、色々迷走しているんですけど。気づかれました?(汗

 

でも、この本を読んで、「ああ、私が言いたいことと同じだ」だとか、「もっとこうしたいという気付きが合った」と思ったので、今日このブログは無理やりにでも書くと決めていたのです。

書かなければ、何も誰にも伝わりません。

でもこうやって書けば、誰かにどんな風にか言葉が届きます。

 

文章法、とありますが、文章を書く技術と、そのマインドについて書かれています。

ああ、もう無理です。読んでみてください(笑)

 

私はこのブログをお風呂でスマホから確認し、セルフ校正します(笑)

 

それから、文章には、150字、1,500字、15,000字、150,000字という風に区別がある。ということも書かれていました。

これは、Kindle本を書くにあたり、かなり気にしている数字です。

150字でさえ、面白くない文章は読まされる方は苦痛です。

 

それが、1,500字、15,000字、150,000字となったらどうでしょう。

ましてや本であれば、面白くもなく、読者に配慮もしていない本なら、お金を出して買わないですよね。

 

ですから、本を書くときは特に、1段落、1文ごとに「この文章は、読者を惹きつけるものか。意味があるか。それとも自己満足か。何のための一文なのか。」を考えるようにしています。

ああ、まわりまわって読みたくもないことを読まされちゃったよ、という風に読者の方に思ってほしくないのです。

ブログとかだと、正直自己満足の部分もあるので、余分なひとことがあってもいいと思います。人間性が現れますし。

たまに、Kindle本で、「この本の内容はblogレベルだった」とレビューを書かれることがあります。(幸い私は今のところないですが)それは、きっとそこら辺の配慮が足りないからではないかと思います。

 

野口さんの本ですら、途中で中だるみが出ました。ああ、このたとえ話は要らないのにな、15万字にするために無理やり入れた話なのかな、とか思うところも。

理想的な本は、完全に無駄がない本ですね。

 

後半には、漢字・ひらがなとかたかなのバランスについてや、表記ゆれについてなどにも触れられています。

接続しもなくて、急に主語や話が変わることなどについても注意を促しています。思います。思います。の連続は避けなければならない、などの基本的な技術も。

この本を手元に置いておいて、何度も読み返すことで、きっと今の自分に生かせる課題が浮かぶでしょう。

 

正直私はブログ記事の半分くらいは、ツラツラと思ったことを書き始めてしまいます。

半分は、ちゃんと構成を考えて作ります。

 

ただ、本の時はちゃんと考えます。誤字脱字や言い回しの重複、ひらがなや漢字の割合、接続詞なども。

自分のどの媒体で、どのくらいの労力で、どのくらいのレベルの文章を書くのか。いつも意識しています。

 

皆さんも、この本を読むと「ああ、もっとこうしたら、さらに伝わりやすい文章になるかもしれない」と気づくきっかけになるかもしれません。

おすすめです。

 

野口さんの本は、長いよーっていう方は、ぜひこちらをお読みください(笑)結構似たことを書いています。

 

 

他におすすめの本

 

 

こちらは、Kindle本を耳から聴きました。なぜなら、Kindle本を書く上で、ひらがなと漢字の見た目のバランスに気を遣いたかったのと、周りに「kindleで耳読しているよ」ーっていう方が結構いらしたからです。

漢字で目にしてようやく意味が理解できる言葉は難しい。ラジオのように耳で聞いて誤解しようがない言葉選びが読者に優しい、というような内容でした。

つい、難しい言葉や、漢字を使ってしまう方におすすめです。

 

 

こちらも、友人にお勧めしていただきました。何よりも、書きたいことのメッセージが大事、というような内容のようです。ご興味がある方は、ぜひご覧ください。

 

ということで、今日はとりあえず書いて、皆さんにご紹介した自分を褒めます(汗)

あ、これ、野口さんがダメって言っていた言い訳の書き方だ・・・。反省!!精進します。

いや、一番に伝えたいメッセージがボケたからだと思います。言いたいのは、この本はおすすめです!(笑)

伝えたいことが多すぎると、よほど構成をしっかりしていないと文章が悪くなるといういい例ですね。

 

今晩は、いよいよ出版を控えた方の打ち合わせズームです。

今一度、メッセージを確認します!