BR22 幸せになる勇気 ~普通でいい、在るがままの自分を認める勇気~
こんばんは。女性の在りたい姿を支援する、エバーガールの有紀子です。
続いて、『幸せになる勇気』のブックレビューです。
本書は、『嫌われる勇気』の3年後に書かれた続編とのこと。
実生活に落とし込み、アドラー心理学を教育で広めようと、図書館の司書をやめて、教師になった「青年」が、結局、「権威」と、「他者からの評価」にコントロールされ、生きづらさを感じており、「哲人」を再訪、朝まで語りつくす内容となっています。
読んでいるうちに、いくつか7つの習慣や、選択理論にも通じるものがあるな、と感じました。また、聖書的だなぁ、とも。
教育や、愛、他者評価依存からの自立など、自分が心掛けていくべきことがたくさん事例として出ていましたので、まとめます。
まだ読んでいない方のご参考になったら幸いです。
【幸せになる勇気】からの気づき
◆教育の目標は、導くことではなくて、自立させることである。
◆教師の役割は、「介入」ではなく、「援助」をすること。
◆問題行動の5段階
1.賞賛の要求 ~褒めて褒めて~
2.注目喚起 ~褒めてくれないなら、悪い子、できない子、いたずらする子になっちゃうよ~
3.権力争い ~反抗、或いは不従順で、一定のポジションを得るための行動~
4.復讐 ~恨み、復習行動、ストーカー行為など~
5.無能の証明 ~引きこもり、私なんて何もできない、とすべての放棄、重度~
3.までの間に、しっかり教師や親と、「信頼関係」を築き、自己受容や他者貢献をして、「共同体感覚」を身に着けるよう、いざなうことが大事。
「信頼」とは、無条件に相手を信じること。在るがままを認め、有難がること。
叱る、叱責には何も意味がない。褒めもしない、順位もつけない、評価をしない。「教師や親からの評価」を報酬とさせないこと。
◆自分のことは、自分で決めていいんだよ、という「ライフスタイル」を教えてあげる。
足りない知識や、経験のみにおいて、サポートする。
人はみな、より向上していきたい、という「優越性の追求」をしたいという気持ちを持っている。
人は対等であるので、教師と言えども、親と言えども、必ず上から見ないようにする。
◆幼い子が、過ちを犯すのは、「何が正しいか」を知らないからである。 知らないことを教えてあげればよい。怒る必要はない。
学校で教えるべきことは、「共同体」の中での、自分の居場所の見つけ方である。
他者貢献などの実践によって、自分の在り方を、見つけていく。
◆早いうちに、「自己への執着」を手放して、「他者への関心」を持ち、「共同体感覚」を身に着けることが大事である。
そうすると、子供は、他人と比べたり、「褒め」を目的に生きることのない、自分の人生を生きる力を身に着けることができる。
身に着けられないことで、いつまでも、自分を認めてあげられない大人になってしまう。
◆悩みは、だいたいにおいて、
・「わるいあの人」
か、
・「かわいそうな私」
のどちらかである。この話をすることには、ほとんど意味はない。 大切なのは、
「これからどうするか。」
のみである。
◆「普通であることの勇気」、「私、であることに価値を置く。」
他者からの評価を気にせず、自分で自分の共同体の中での、「幸せ・自己承認」をすべき。
自分が特別であるはずなのに!という風に感じているのは、まだ、幼い子の価値観と同じであり、真の自立に至っていない。
他者がいて、過去があって、未来があって、その中で、自分が選べるのは、「今の自分の選択」のみである。
自分がコントロールできないところに期待をする必要はない。
◆「信用」とは条件付きで信じること。「信頼」とは、無条件に信じること。
仕事面では信用は大事。信頼は他者を愛することにも繋がる。自分を信じていなければ、間違った信頼をしてしまうことも。まず、自分が自分を信頼し、それから人を信頼することができる。
◆愛とは
与えられるものではない。まず、与えるものである。
覚悟で、決意するものである。落ちるものではない。主体的に、自分を愛して、他者を愛して、共同体感覚をつかみ、自立することができる。
アドラー心理学は、これを知ったからといって、直ぐに幸せになれる学問ではない。
日々の、なんてことのない日常に生かしてこそ、「今」をよりよく、生きられるのである。
ついついぶれると、このような方向に流れてしまいます。迷ったときには、この、「幸せになる勇気」を思い出したいと思います。
まとめ
私たち自身が幸せになる勇気を持たずして、子供やパートナーを幸せにすることはできないと考えました。
◆「嫌われる勇気」のブックレビューはこちら