BR75・76 私が喫茶店を利用する理由 『ドリルを売るなら穴を売れ』&『シャーデンフロイデ』
こんばんは。女性の在りたい姿を応援する、エバーガールの有紀子です。
今月は本を多く読んでいます。読み終わるとすぐに読みたくなる本が出てくるのが面白いです。勝間さんが、先日の月例会で「本を読むことはセミナーに行くようなもの」とおっしゃられていましたが、まさにその通りだなぁと思っています。
NHKスペシャルなども近いものがあるかもしれませんね。
今回は、『白いネコは何をくれた?』の佐藤義典さんの『ドリルを売るには穴を売れ』と、中野信子さんの『シャーデンフロイデ』です。
どちらも人気の本です。
まず、
ドリルを売るなら穴を売れ
こちらは、小説形式のマーケティングの入門書です。主人公は売多真子という20代女性です。
外食チェーンでイタリアンレストランのマーケティングを担当。2ヶ月で不振の店舗の再生を任されます。いとこでマーケティングコンサルタントの望にアドバイスをもらって、無事再生させるまでのストーリーです。このときに、真子は「事件は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ」と望にさいさん言われます。
現場でアンケートをとったり、実際に顧客の様子を見てみたり、イタリアのシチリアにまで行き再生案を作り上げました。店舗の中の人間関係までも踏み込んでいきます。
この本で、大事だなと思ったのは、お客さまはそのイタリアンレストランに何を求めているか、ということです。
お客様が来店されるレストラン=「美味しい」だけではないマーケティング戦略が必要なのです。
ここで、自分がなぜ喫茶店に行くのかを考えてみました
私は、ほぼ毎日地元の喫茶店に行くようにしています。
コーヒーならもちろん家で飲むことができますし、飲んでいます。わざわざお金を払い、他人がいる空間に行くということは、コーヒーを飲みたい以外の理由があるのです。しかも、5店舗を使い分けています。その理由について分析してみました。
喫茶店に行くことによって得られるもの
■ 在宅ワーカーですが、歩いたり自転車で行くことにより、運動不足の解消になる
■ 自習室のように使っている
■ 用事と帰宅の切り替えの時間に使っている(皆さんの通勤時間のようなものかもしれません)
■ 時にはお昼ごはんや朝ごはんも食べる(洗い物や準備をしなくていい)
喫茶店の使い分け
この本を読んで振り返っていると、私にとっての喫茶店は、主に受験生の時に利用していた自習室や、図書館のような存在であるということが分かりました。
A: 駅前 コーヒー1杯260円、リーズナブル
9時前とお昼時は極力避けて、空いている時間を狙い、2時間は滞在をする
混んでいるときは、気を遣い2杯目も頼む 70%程の割合で、テーブルを4人分使うことができ、執筆なども行うことができる
店員さんの笑顔が素敵
ほぼ毎日どこかの時間で通っている
5番目の部屋のような存在 家から一番近い 往復3,000歩、時間がない時にも良い
閉店時間が早いので、家庭に支障がない
ちなみに今日は金持ち父さん、貧乏父さんを読了。良かったです。子どもたちもタイトルを読み上げていましたので、中学生くらいになったら読ませようと思います。
不動産が欲しくなりました。
B: 自転車で5分 カフェ 住宅街にあり、空いている
バランスの良いランチが食べられる、選択肢が豊富、ソファー席で広々荷物を置くことができる
お店の方と顔見知りに Wifiが繋がりPC作業もできる コーヒーだけだと一杯500円で割高感。ランチと合わせていく。
学校の近くなので、PTA活動のご褒美にも使う。おしゃべりグループが来ると、やや気が逸れるが、パーソナルスペースが広い。
ランチドリンク付き、850円。滞在時間は平均1時間~2時間。
C: 隣駅 珈琲館
ランチタイムは混むので遠慮する、朝から昼は老人が多い。
15時以降はビジネス利用を見据えてWifiが繋がる。
机が広い、コンセントがある、コーヒーや料理が美味しい 安くはないので、最低でも1時間以上は滞在できるときに利用する。
黒いテーブルが気持ちが引き締まる カウンターでは店員さんの仕事っぷりが良く見えて刺激になる。客席数が多く、滞在しやすい。
D: 2つ隣駅 コメダ珈琲
11時までモーニングがお得、480円で1.5倍のアイスコーヒーが飲めて長居ができる。
テーブルが広い、長く滞在しても嫌な顔をされない、パーソナルスペースが広い すぐに2~3時間経ってしまう。混みそうなときは追加オーダーをする。
パソコンもしやすい。食べたいものはないので誘惑も少ない。
おまけ E: 隣駅のドトール
席の間が狭い、パソコン一つ分のスペースしかない、たまに行くけれど、家の方が良い。安さを感じない。
と、こういう風に使い分けているのです。
コーヒーが飲みたいから喫茶店、一休みしたいから喫茶店、という感じでないという目的があります。
番外編:あえてランニング中数キロ先の喫茶店
目標設定のために利用しています。
これは、ランチやお友達と行くお店選びでも同じですよね。
そのお店は何を提供しているのか、どの時間帯に、どういうお客様が対象で、どれくらいの客単価を見込むのか。
なぜそこでなくてはならないのか。
独りよがりのメニュー設定だけではなく、そういった顧客の利用シーンを考えることが大切だと学びました。
そして、こういう思考はいつでも町にいたり、CMを見たりすることで気づくことができるため、日々トレーニングで鍛えていくことができますネ。
マーケティングでは、そのサービスは顧客のどのジョブを解決するのか?という観点を大切にするこちらの本もオススメです。
こんな風に、自分の喫茶店通いを整理することができました(笑)
やっぱりコーヒーを飲みたいとか、ランチを食べたいっていうんじゃないことが多かったみたいです。
続いて、中野信子さんの『シャーデンフロイデ』です。
先日読んだ『サイコパス』がとても面白くて、続けて中野信子さんの新刊を読みました。
こちらは、サイコパスよりはあっさりめで、また自分があまり困っていない内容だったからか、あまり響きませんでした。
さらっと読むことができました。
人はなぜ芸能人の不倫などに興味を持ち、怒るのか。
人の不幸はメシウマの心理。などについて書かれています。というこの本自体がワイドショー的でなんだかな?と思っちゃいました(笑)
佐藤義典さんは、こちらの本も分かりやすいです。
こちらは『白いネコは何をくれた?』のブックレビューです。良ければご覧ください♪
他の本のレビューも溜まっちゃっているので、どんどんアップしていきますね!
今月は10冊行きそうです。