アドラー流対人関係の考え方 ~BR15 アドラー心理学入門~

こんにちは。クリスマスまであと10日ですね。読書を通じて、日々色々勉強になります。
今日は、ふとしたことから「アドラー心理学入門~より良い人間関係のために~」を読みました。

 

こちらは人気の、アドラー心理学ですね。私は初心者なので、入門書を選びました。
久々の哲学書、新鮮でした。「嫌われる勇気」が人気なのかと思いますが、まずはこちらを。
読み始めてから、とても育児に役立つ内容であるということを知りました。
これからの人間関係や、育児の指針となりそうです。
特に、

対等であること、褒めないこと、罰しないこと

などはとても参考になりました。育児において、つい上からコントロールしてしまいがちだったので。
そして、「何をゴールに育てたらいいんだろう」という指針もなかったので。
あの学校はいいらしい、とか、あの先生は怖いらしい、とか。宿題はやらないと怒られるから、やる、とか。そんな風に環境任せで育てていたかもな、と思いました。まずは人として生きていく機能をサポートする段階、そしてこれからは心理を育てていく段階。
育児や様々な面に応用が利きそうです。気づきのブックレビューです。何か、ご参考になりましたら幸いです。

アドラー流対人関係の考え方

 

・存在を認めてあげる
・存在そのものを勇気づける
・自分で、あるがままの存在を受容できるようにしてあげる

ということが理想のゴールです。具体的には、

◆育児の行動面での目標◆

Ⅰ.自立する
Ⅱ.社会と調和して暮らせる

◆これを支える心理面での目標◆

Ⅰ.私は能力がある
Ⅱ.人々は私の仲間である と認知すること

(もって生まれた性格ではなく、)『ライフスタイル』という言葉を使い、自分自身が(子供が)より良い選択をしていくことを選択、支援することが大事
◆具体的な手法◆

 

ただ、そこにいる、その人であることを認めてあげる

・罰しない
・復讐と無能力を避ける
・適切な行動に注目する
・褒めることはしない(褒めを目的にしてしまうようになるから)
・「普通であることの勇気」を尊重してあげる
・大人や子供、知能や職業などで、劣等感も優越感もコンプレックスにしない
親ができることは、自分の気持ちを伝え、「存在を勇気づける」こと

そして、子供が自立するためには、

・まず課題を分離してあげること、踏み込まないこと、自分で解決させてあげること
・自分で結末を体験させてあげること
・見守るということ(先回りはしない)
・そして、必要な時は、優しくきっぱりと話し合うこと

が必要とのこと。

 

まとめ

親も子も老人も若者も対等であるということ。
自分を卑下せず、与えられているものをそのまま受容し、ありがたがること。
そして、他者を信頼し、影響の輪を広げること。
自己受容、他者信頼、他者貢献はどれも欠かせず、同じように育ててあげること。
共同体感覚を育ててあげること。
人生の意味は自分で決めることができるようになること。
他人に期待(依存)しないこと。過去と今と未来を切り離し、いま、で話してあげること。
「何とかなるかどうかわからないけれど、何ともならないと考えることはできない」という楽観主義を子供たちに教えてあげること。
シンドラーのリストのように、全ての人を救うことはできなくても、今目の前にいる人を救おう、と働きかけることで、影響の輪は広がるということ。

等の気づきがありました。これらを、自分自身も今一度気を付けて、子育ての軸にしていきたいと思います。

今この本に出会えて、また、感謝です。色々な考えがあるとは思いますが、人と接する全ての方にオススメかな、と思いました。

 

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